光と影とテクスチャー 

ブログ, 仕事のこと, 建築

2025.05.26 (月)

光と影とテクスチャー

光とテクスチャー

建築とは何なのか?

物理的に言えば、構造物を構築することでその中に空間をつくり出すこと。


では空間と何なのか?


物と物のはざまにあるもの。いや、「もの」としては何もないところ。
なので、建築とは何もないところを作る作業なのでは?とも思っている。


その何もないところは、モノや人や生き物が活動する。
活動するための場を作り出すことが建築だともいえる。
活動する場であれば時間も含めて4次元で考え、空間は時空といえる。

 

時空という響きには、どこか壮大さを感じる。
時を超えていきたい思いに駆られるのは私だけだろうか?
そして、時を織りなすものに光と影は欠かせない。

 

光はうつろいながらものに表情を与える。
表情に影響を与えるものに、手触りもある。



建築において、「光」と「影」、そして「テクスチャー」は、
空間に命を吹き込む三位一体の要素。
それぞれが個性を持ちながら、互いに影響しあって、空間体験を豊かにする。

 

豊かな空間をデザインするには、それらをどう組み合わせるべきかということかと。

 

ついつい、安易に「普段使っているから」と、同じ材料を使ってしまいがち。
少し反省する出来事があったので書いてみた。

 

経済効率を重視すると「いつものやつ」で済ませてしまうが、
設計事務所に設計依頼する方々は、もっと広い視野を期待している。(かもしれない)

 

易きに流れないように、常に問いを忘れずに。日々挑戦は続くのでしょう。
設計に限らず、きっとどの業種でも。