ぐるり通信 No05
2022.07.01 (金)
ウッドショックの余波は今も続いています。
そろそろコロナの影響も落ち着くかと思ったやさき、戦争の勃発で世界経済は再度昏迷状態になってしまいました。
グローバルな時代になって便利になった分、影響はすぐに世界にも及ぶとを実感しました。
建築の坪単価は高騰し続けています。
収入は上がらないのに物価は上がるし、税金も上がる。
夢のマイホームは夢のまた夢なのか・・・・。
でも愚痴は言わずになんとかしましょ!(と、商業的な回答ですね。)
中古物件を買って工事をするという選択肢はどうなのか?
実は中古物件の価格も上がってきています。
低価格で立地条件が合う物件に巡り合うことができるかどうか。
めぐり合わせしだいでしょう(こんな回答は、もともこもないですね。)
もう、それは恋愛のような「出会い」なのかもしれません。
肉親から建物を譲り受けるのであれば、違ってきます。
しかし、そうであってもフルリノベーションとなると、やはりお金はかかるもの。
基礎、外壁、屋根に手を入れなければならない物件であれば、
安く買える住宅並みになるかもしれません。
どこまでの性能を求めるか!でも工事価格も違ってきます、が
できれば性能をアップさせたい。
減築が一番いいとは思っているのですが、解体費もバカになりません。
そこで、減築せずに性能を上げる部分を限定することも勧めたりします。
長期優良住宅へとリノベーションすると補助金があります。
が、しかしハードル高めです。設計委事務所が頑張らなければいけない分野です。
今年の10月より、その基準も変わってきます。
現在、すでに高性能な住宅のリノベーションにとっては有利になるようです。
立地条件のいい物件は、価格も思いのほか高くなります。
どこで妥協するか?
自分が一戸建てを求めようと思った理由に立ち返りつつ
進めるのがいいと思っています。
先日、知人と雑談していて
「日本も欧米のように建物に手を入れてレベルアップして販売するようになればいいのに」
と言うのを聞いてちょっと嬉しくなりました。
本当にその通り!と。少し前にはそう言ってくれる人もいなかったからです。
なぜか日本人は中古を嫌います。
平安時代の都の遷都も、中古を嫌う日本人気質から来ているような気がします。
(私の勝手な解釈です)
しかし今回の物価高騰で、皆さんの意識も少しずつ変わるかもしれません。
余談ですが、中古車の価格も上がってきていて、外車は購入できないそうです。
なので中古の外車の買い取り額は高くなっているのでは?と思い
お世話になっている修理工場の方に聞いてみると、逆に下がってきているそうです。
今後メンテナンスに費用と時間がかかるようになるからでしょうか。
世界状勢からの物価高騰もさることながら、
食糧難も危ぶまれています。(不安をあおる気はないのですが)
自然豊かな日本を大切にする時が来たのだと感じています。
今あるものを大切にする時代。
まさにその時なのです。開発して宅地を広げるより農地や山林を温存したい!
皆が地球環境に愛着を持って接することで、世界は少しずつ改善すると思っています。
小さな一歩から。
ハチドリの一滴のように。
別サイトでも毎日ブログを更新しています。
気の向くままに建築以外のことばかり駄々洩れさせています。
誤字脱字もそのままに(こっちもか)(笑)
楽をするための工夫より環境からいただける豊かさが大事だと思っている。
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子供のころ、子供向けの百科事典が好きだった。
特に宇宙のページが好きでよく眺めていた。
宇宙空間があり、そこには渦巻きがたくさんあり、その中の一つが銀河系で、
その中の本当に小さい太陽系があり、その中の小さい星が地球。
という巻頭カラーの綺麗な絵が特に好きでよく眺めていた。
大き目の紙に描かれ、たたんで折り込まれていて、一部がどんどん拡大されていき、ようやく地球が現れる。というように書かれていて、地球はどんだけ小さいんだ!と思っていた。このページが宇宙だとしたら、舞っているホコリより小さいんだろうなと子供ながらに思った。
音とか光のページも好きで、夏休みなどの自由研究にそのページを抜粋して書き写したのを覚えている。
自然科学が好きで、もっぱら昆虫採取やサンショウウオやオタマジャクシの卵をとってきたり、時にはヒルも捕まえて育てた(笑)。動植物だけではなく夜空を見ることや、太陽の光で遊ぶことなども好きだった。あんなに好きだった自然科学なのに、建築士の勉強では大の苦手に(笑)。計算式とか覚えられない。
人間「have to」になると嫌気がさすのだな~と実感している。
建築は地球にとってはオデキみたいなものだ!と常々思っている。
いずれ壊れるオデキ。地球にとってみれば治癒したことになるのだろう。
形あるものは残らないゆえに、はかなくて記憶にも残る。
世に残るのは記録、言葉、物語り。だけのような気がする。
情報ともいえるけど、その言い方はちょっと味気ないので「物語り」と言い換えたい。
物語りとなりうるためにも、感情をともなった記憶を残せたのなら幸せだろう。
しかし、感情を伴わない記録だとしても決して無駄ではない気もする。
たとえば、ただの家計簿から後世の人が今の生活様式を想像するのも悪くない。
そこは、好きに想像していい。
森羅万象、すべては見方しだい。見る側の意識で真実も変わるのだし、そう考えれば感情の伴わない記録も、いろんな余白をはらんでいて、逆に面白い。好きに想像を働かせられる。そんな余白が風流ともいえる。
現存していないお城などもそれにあたる。変に再現するより、城跡や記録から皆で想像する方が浪漫がある。現存するものを見てしまうとその記憶が固定して一つの物でしかなくなってしまう。
宇宙から見ると、地球は人間の体のように見えるのだとか。
そして人体の中の細菌はまるで人間社会のようにコロニーを作っていて、宇宙からみた街のように見えるという。人間は細菌によって支配されていると言っても過言じゃないと聞く。腸内の細菌は善玉菌、悪玉菌それぞれ2割で他は日和見菌。これも地球と人間にたとえられる。日和見菌は、多いほうの菌に変化するとか。まるで、世界大戦を初めてしまう人間のようだ。
知の巨人・南方熊楠は細菌の一人者だが、霊的な体験も多いのだとか。
体や地球のボーダーを超えた存在だったのかもしれない。
同じ時代に生まれて、話を聞きたかった。イケメンだし(笑)
しかし相当の変わり者だったようだ。それをふまえても、やはり会いたかった。
熊楠の偉業や逸話は後世に残った。
世に残るものは、形あるものよりやはり「物語り」なのだろう。
話がずれてしまった。
建築はそのままは残らない。再現に限りがある。それゆえ、語られるに値するものを、心を込めて大切に作り、そして少しでも長く残したい。そう思った。
2月から別サイトで毎日ブログを更新しています。
(たまにさぼるかも)
ぐるっと散歩
気の向くままに建築以外のことばかり駄々洩れさせています。
誤字脱字もそのままに(こっちもかな)(笑)
恥ずかしいですが、読んでみたいという奇特な方はどうぞ。
今年に入って毎月ポスティングしようと心に誓った。
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2月も末になり、先日慌てて配布した。 今回は共同住宅に配布しよう!とゆうことで、共同住宅が多い地域に足を向けた。 配りながら感じたことは、最近の新築共同住宅の品質の高さだ。 玄関ドアもいいものが使われていて、ポストも気密性がある。 ということは、建物自体もきっと気密性、断熱性に優れていると思われる。 省エネ基準のお陰なのかもしれない。 セキュリティーも高く、長屋(共有される廊下がないく玄関が1階にあるような建物)でできているので、 下の階に音が響くなどの気遣いも軽減できている。 これなら、一戸建てに引っ越す必要ないなぁ。などと思った。 若年層の住宅所有率は年々少なくなってきているのもうなづける。 これなら、賃貸派がふえるはず!そう思った。
しかし、きっと家賃は高いはず。 以前より、共同住宅もレベル上げるべきと思っていたので、喜ばしいことだ。 |
じゃ、このまま賃貸派が増えてくる一方なのか?
いやそんなことはないと思う。仕方くなく賃貸に住まう人も少なからずいると思う。
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まずは温熱問題。
省エネ基準以前の賃貸住宅は、断滅材もそれほど入っておらず窓ガラスもシングル。 温熱環境を快適にすると健康にも効果がある。
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次の利点として、所有欲が満たされる。 賃貸住宅には、やはり借り物という感覚がつきまとう。 その点、一戸建ては自分のものという所有欲が満たされる。(かもしれない) 私、あまり所有欲がないので想像の世界だけど。
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他に、外回りや設備機器の更新も自由できることも利点だろう。
共同住宅を回っていて強く思ったのが、外回り収納がある共同住宅がないこと。 また、水回りを新しくしたくもなるかもしれない。
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そして大きいのは、音問題。 一戸建てにしても環境によっては音問題があるかもしれないが、 それでも共同住宅よりは響かない。 子供が遊ぶ音や家族の会話などの生活音、設備機器の音、楽器の音なども、それほど気遣いせずいられる。 おとなりの生活音を聞くと安心する、なんて人は共同住宅向きかもしれないけど(笑)
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ペットを思いのまま飼育することができることも大きな利点だろう。 いまだ、ペット禁止の賃貸住宅は多い。家が傷むし匂いがつくかもしれないからだ。 ペットOKの共同住宅でもマナーは気になる。
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そして、なにより自由なこと!
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などなど、いろいろ利点ある一戸建て住宅。 月々の支払いが家賃以下で実現できれば最高だと思うのは私だけだろうか。
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2月から別サイトで毎日ブログを更新しています。
(たまにさぼるかも)
ぐるっと散歩
気の向くままに建築以外のことも駄々洩れさせています。
誤字脱字もそのままに(こっちもかな)(笑)
恥ずかしいですが、読んでみたいという奇特な方はどうぞ。
2022.02.02 (水)
友人に、何が知りたいか聞きました(またも!) |
住宅購入までの流れを知りたいとのこと。 それは、以前のブログで書いたので(「住環境を変えたいと思ったら」) 今回は、それと並行して考えるべき「お金の話」をと思います。 |
余談ですが、以前、住宅ローンアドバイザーの資格を取得したのですが、流してしまい今は無資格です。 それから年月もたち時代も変わりすっかり忘れてしまっていることも多々あります。 しかし、住宅を買う前に知っておいた方がいいと思うことを少しだけ書きます。 |
今回、参考にしたサイトです。 価格.com の住宅ローン基礎知識 現在の状況を調べてみました。 |
住宅購入を心に決めたら、人生を通しての資金計画を念頭に、まずローンの種類と借入額を検討します。 頭金をいくらにして、金利タイプはどうするか、返済方法は?期間は?など、 決断すること多数ですね(笑)。 |
まずは頭金について
頭金として貯蓄をどれくらい使うかを考えます。 当然ですが、頭金をつかって借入額を減らすと総返済額は大きく減ります。元金が減ればそれにかかる利息も減るからです。 又は株式などで運用するなど、それは自由です。ただし運用にはリスクをともないます。 |
資金計画について 今後の自分たちの生活の変化も予想します。 もし、お子さまがいらっしゃるのであれば、教育資金をきちんと考慮しなければなりません。 高校から大学までは、出費のピークを迎えます。 ピークがまだ先なのであれば、中学生までの間に元金を減らせる元金均等払いにする。 または、貯蓄を行えるように支払額に変化のない期間を決める、固定金利期間選択型を選択。(期間満了時に返済額がUPしていても対応できることが必要です。)または、繰り上げ返済も念頭に置いておく。など、いろいろな考え方があります。 全期固定金利型を選択すると、総返済額は変動金利に比べて高くなりますが、ずっと一定の返済額なので安心です。 低金利の今は固定金利の方がいいのでは?と、個人的には思うのですが全国の平均では変動金利での借り入れが多いようです。 商品にもよるようですが、変動金利で借りる場合5年縛り(契約変更できない期間)、1.25倍縛り(金利が急上昇しても支払額は1.25倍以上に上げない)があり、もし金利が急上昇した場合元金が全然減らず逆に未払い利息が発生し元金が増えるという可能性もあります。なので、そもそも変動金利の商品は「返済額がUPしても平気だよ」という余裕のある人向けの商品なのです。しかし「お得感」からか、余裕がなくてもこちらを選択する方が多いと感じています。少しヒリヒリ、ドキドキ感じます(笑) 金利が上がっても対応できるよう、金利の安いころから金利が上がった「つもり」貯蓄をしておくのも手だと思います。そうすることで生活状況も変えずに対応できるはずです。 もしも支払いが難しい時には、借り換えを考えることもできます。その場合、再度、審査や手数料などの諸費用がかかります。総合的にみる目が大切になります。 リスク分散の為に、金利タイプの違うローンをミックスして借りる方法もあるようです。また、夫婦で融資を受けるなどの方法もあります。複雑になる場合はリスクやメリット、デメリットをよーく確かめ、銀行の担当者に、あるいはファイナンシャルプランナーさんに相談するのもいいでしょう。 |
金利が安い!と金利ばかりに目を奪われがちですが、手数料などの諸費用にも目を向けましょう。 保障料や火災保険料などは、先に一括で払うか、ローンに組み込むかで月々の支払額も変わってきます。 他にも団信や火災保険・地震保険などの取り扱いについてもチェックが必要です。 税金対策で、ローンに組み込んだ方がお得!という考え方もあるようです。/
返済期間も決めていきます。 返済期間が短いと利息も減るので総返済額は減ります。 しかし、実生活にそぐわない計画だと日常の暮らしが苦しくなり、もしもの収入の変化や突然の大きな出費にも対応できなくなります。人は、明るい未来を思い描きがちだとも聞きますが、冷静に厳しい目で見た、余裕を持った計画を立てることが大切です。 |
税金控除も今後どのように変化するのかわかりません。(現在も審議中のようです) 低金利、税金の控除、補助金がいろいろある、今は建て時なのかもしれません。 でも、どうか冷静に考えてください、すべて国の誘導です。(言いすぎかな) 経済を循環させようという国の思わくは否めません。 損得だけで先走らないでください。 アメリカはすでに金利を上げました。きっと日本は税金を上げてくるでしょう。 / |
マネーリテラシーを、との声をよく聞きます。 計画中の建物が、投資目的なのか、自分の心の豊かさのための物なのかでも考え方は変わってきます。 投資目的であれば、性能を高くすることで補助金、助成金、税金控除もあります。また売却時の価値も下がりにくくなります。しかし、基本的に売却目的や賃貸目的があからさまだと銀行は低金利で融資をしてくれなくなります。 低金利での融資は自己所有が前提です。国も自己所有の家の購入にかかる利息を軽くするため税金を控除しましょうね、となっていますので、儲けようと!とギラギラ感は禁物です(笑) |
資本主義についての論争も激しくなっています。 2014にトマピケティさんが書いた本「21世紀の資本」がベストセラーになったのも記憶に新しく。(読んでいませんが)いろんな方が要約、解説してくれていて「r>g」→ 「資本が産むお金の伸び率 > 労働者が産むお金の伸び率」 ってことらしいですね。 まじめに働いてもお金持ちになれず、お金持ちは働かずして資産が増えるという今の資本主義社会はいかがなものか? そのことがおおやけに知れ渡った今、投資に走る人も増えています。 増えすぎていて逆に危うく感じています。 マネーゲームはサブプライムローンで懲り懲りだったはずなのに・・・。 経済は成長し続ける。持続可能な世界といわれていますが、今後人口も増えない(地球の為に増えてはいけない)のだし成長は難しいのかもと感じています。 |
資本主義のダメな点については、終戦のころにはすでに問題視されていたようです。 マルクス主義が代表です。(詳しくないですが) ポスト資本主義の考えもちらほら聞かれます。 時代の渦中にいると今がどういうことになっていて、これからどうなるか全くわかりません。 しかし、今、時代が変わる気配は感じます。 もしかすると、教育にもお金がかからない日本に変化することも考えられますし、格差を減らすための資本の再分配が行われるようになるのかもしれません。 |
いつの時代もそうですが、変化に対応できるよう、身の回りや心と体は身軽にいたいものです。(体を軽くするのは、なかなか難しいのですが) |
![]() 杉工場 ゲストハウス 素敵な空間でした。 |
2022.01.06 (木)
「国」や「地域」、またはある特定の「場」(場所)には特有の「色」があると思う。景色の色というのも少し違っていて、空の色だったり土の色だったり植物の色だったりの色だけではなくて、匂いや音も景色に影響していて空気感も相まってそれは決まってくる気がする。共感覚(他の感覚が色としてとらえられる)というと特別の人がもっている能力のようだけど、実は多くの人に備わっていて知らず知らずに感覚として味わっているものなのかもしれない。
メキシコのルイス・バラガンの建物は原色に近いピンクや青や黄色を使っているのだけど、メキシコの空の色にとてもなじんでいて、派手なのだけど刺々しさなど感じない。配色のバランスが7対2.5対0.5のセオリー通りだからという人もいるけれど、バラガンの建物を日本に持ってきてもきっとなじまないだろう。イメージしてみても想像ができない。
北野武監督の映画の映像の配色を「キタノブルー」とヨーロッパで好評を得ていたのを記憶している。日本の海岸のさみしさが漂うような品のある青。日本色でいう浅黄色あたりの色かと勝手に思っているが、それも、日本の空気をはらんで表現できているものなのだろうと。
昔、カラーコーディネーターの勉強をしたことがあって、知識だけは少し残っている。ナチュラルハーモニーとコンプレックスハーモニーというのがある。ナチュラルは字のごとく自然に近い配色で、明るい色は黄色みが混じり、暗い色には青みが混じる。自然に降り注ぐ太陽の配色もそのようになっていることから、自然界に近づけた配色のことだ。逆にコンプレックスハーモニーは、あえて自然に反した配色で、複雑で意外性を楽しむような配色。ナチュラルハーモニーが落ち着いてるのに対して、コンプレックスハーモニーは意外性を楽しんでいる、アーティスティックな感じの雰囲気を演出できそれはそれでとても好きだ。
日本には、四季があり景色も季節ごとに様変わりする。春の新芽のいろ、梅雨の空、夏の青空と積乱雲と深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色。色だけでなく、音や香り、空気の質感をも楽しむ日本の文化。日本人の繊細な感覚はこんなところから研ぎ澄まされているのだろう。
実は今見えている色。同じものを見ている隣人には違うように感じられているのでは?などと時々思う。隣の人と入れ替わることができないので、隣人が同じように感じているのかを確かめるすべもない。ゴッホは色盲だったので独特の配色になったとか?いや、見たものを見たまま再現しようとするのなら、普通の配色になってもおかしくない気がするが、それはもうゴッホにしかわからない話だ。
色には心理的な効果もある。暖色系は暖かく感じて寒色系は寒く感じるのは想像にたやすい。青は誠実さを感じさせ、時間の経過をゆっくりとさせ、精神を落ち着かせる。逆にオレンジは落ち着かず気がせくような効果があるり回転率が上がるとか?元気の出る色でもある。また、赤い下着は体温を高めることから皮膚でも色を感じるのではないかともいわれている。世界はまだまだ分からないことだらけだ。
私は、朝の散歩で見る朝焼けがすきだ。同じような風景はあってもきっと二度と同じ風景はない。自然が見せるグラデーションほど美しい「キセキ」はないと思っている。
2021.11.04 (木)
ぐるりな日々, ひととなり(プロフィール), ブログ, 家づくり
2021.05.19 (水)
「女性建築家だから、女性の立場で設計できるでしょう。」とよく言われる。 きっと、家事を全くしない男性よりは「女性の立場」に立てるのかもしれない。 けれど、好みや価値観は星の数ほどたくさんあって、 簡単にステレオタイプに語れないのが女性だ。 一筋縄にはいかない。 女性は一か月のホルモン周期で人格が変わるとも聞くし自分でもそう感じたりもする。 女性のことをひとくくりにできるなんて思えないし、 「女性の味方です!」などと軽々しくも言えない。(敵ではないけどね。) 元来、自分を人に決めつけられるのが嫌な性分のせいもあって、 「女性」性を武器にすることに抵抗を感じていた。 |
けれど最近、死ぬ前に女性であることを楽しもうかな~、 などと遅ればせながら思うようになった。 もう少し早くこの思いが「発動」していたら人生が変わったかもと感じることが最近多い。 見た目が変わると人はこうも対応が変わるのかと感じてしまう。 |
そういえば若い時には、多少はチヤホヤされもした。 きっと表面より中身を見てもらいたい思いが強かったせいだろう。(自身もないくせに) それはそれで幸せだった気がする。 ここ数年は体重も出産後のふっくら?くらいにもどった。
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それでも、ショートカットのボサボサ頭で女性を捨てていたのだけど。 昨年から、そんな自分にも飽きてきた(笑) きっかけは着物を着るために髪でも伸ばそうかと縮毛パーマをかけたことに始まる。 それだけのことで、人の見る目が変わることに気が付いた。 きっと普通は10代20代で気づくだろうことに、不覚にも50代で気づくという(笑)。
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きっと私たちは見たもので気持ちを動かされてしまうのだろう。 身の回りにたたずむモノたちに気持ちを動かされてしまう。 好きなものに包まれていればテンションも上がる。 見た目だけではない。モノから発する何かがある気もする。 オーラなのか、気配なのか、実際放出される熱なのか、湿度なのか、匂いなのか。 何かしら伝わってくるものがある。知らず知らずに五感で感じ取ってしまうものが。
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建物の素材は、面積が広い分きっと顕著に感じられる。 キラキラゴージャスもテンションが上がっていい。 けれどできればそれは外出先で楽しみたい。 ゆっくり休むには天然のものに包まれるのがいい。 人間の歴史的にも自然なことだからだろうなと思う。 あくまで、「個人の感想です」が。
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自分も誰かに影響を与えてしまう存在であるなら、 少しはきれいでいて気分よく過ごしてもらわねば(笑) まだまだ、手抜きが多いけどもう少し女性に帰れるよう努力しようかな。 女性建築家!って胸を張って言えるまで。(でもやっぱりちょっと面倒かな) |