DIYで資産価値を上げますか? それとも

あ~ぁ、やってんなぁ~。と、口悪くつぶやきたくなる。

最近ことに増えている改修工事ですが、いつの間にか違法建築物になっていて、ついついつぶやきたくなってしまうのです。誰に向けようのない愚痴です。

 

設計事務所の仕事は多岐にわたるのですが、ことに地方の小さい設計事務所ともなると、まさになんでもやんなきゃいけないわけです。華やかなかっこいいイメージがあるかもしれませんが(ないかもしれませんが(笑))、ジミーに法令集や図面や書類と向き合って、どうしたらいいか頭を悩ませながら解決策を悶々とさぐったりしているのです。

緩和がないかと法令集やこ難しい本なんかを「う~ん、わからないぞ!」と読み漁ったりします。新築の設計なら、こんなにも悩まなくていいのになぁ。

でも、負けない!と、自分を奮い立たせてみたり(笑)しているのです。

日本の法律は、国民にとても親切です。それはそれは国民を大切に守りに守ってくださっています。自然災害や病気や火事などから、命や財産を守ることを考えてくれているのです。そのためが、年月とともに新しい法律が生まれ段々厳しくなります。そうして大切な国民を守っているのです。日本国民は、心配性な厳格な父親に守られた「箱入り娘」のような感じとでも言いましょうか(笑)

けれども、成長するするときには社会に適応していかなければなりません。つまり、こんど何かしら工事するときには、安全面では現行法にのっとりましょう!となっています。「そんなんで食っていけるのか!結婚は許さん!」と厳格なお父さんの厳しいハードルが待っています。(ちょっと違うか(笑))

 

半面、母のような愛情深さもあります。緩和(許し)される部分も兼ね備えてもいるのです。例えば、建設当初の法律にのっとっていればOKですよ。財産は守れなくても命はギリギリ大丈夫でしょう?なら、しょうがないからOKしましょうよ。という感じです。

 

 そんな過保護気味なご両親(法律)を裏切る(破ってしまう)と、もうだめです。厳格な父(法律)が子(国民?)を思うあまり許しは聞き入れてもらえません。「え~でも、お父さんの言いつけ知らなかったし~~」って、みんな思いますよね。

私もそこには問題があるような気がします。

そもそも、「箱入り娘のように守られなくてもいい!」って反抗期の子のようにおもいますよね。「いいじゃん、自己責任で」ってね。

 

 

 しかしながら、そこには国の別な、そして大切な思わくがあるのです。

長年、日本はスクラップビルド(壊しては作る)してきました。国は、そんな日本を変えようとしているのです。そしてそれは地球環境にとっても大切なことなのです。

つまりこれからは、国民が安心して暮らせる品質のいい建物を大切に受け継いでいきましょうよ、ということなのです。(と私は解釈しています)

代々受け継ぐのは直属の子孫だけではありません。核家族化が進んだ現在では、血のつながらない若い世代に受け継がれるべきです。つまり、不動産の売買で受け継ぐのです。そのためにはやはり品質が大切になってくるわけです。

危険な家、不衛生な家、不快な家は売れないまま、命短く廃棄処分になってしまう。そして昨今、深刻化している空き家問題が促進していくのです。

 

 よかよか、好きにせんね。って言うほうが楽なのですが、国は国民を誘導して地球も守らなければいけない。

 

厳格な父(国)も大変ですね(笑)

 

 DIYが流行っている昨今、自分で自分の家をかっこよくしたい!という方も多いと思います。おおいに大賛成です。私も時間があればやってみたいことリストにいつも入っています。(時間はあってもなかなかやれずにいることリストかも(笑))

でも、その前に一度設計士に相談してみませんか?
ちょっとしたことで、資産価値がなくなってしまってはもったいないです。

 

 

どうせなら、資産価値を上げてみるくらい頑張ってみましょう!

 

 

ホテリアアルト

 

ホテリアアルトのロビーです。

こちらは、かつて保養所だったものをリノベーションでホテルとして生まれ変わった建物です。

居心地の良さは格別です。

資産価値上がりまくりですね(笑)

益子さんという有名な建築家の設計で、伊礼先生の住宅デザイン教室の一環で訪れました。

サービスも素晴らしい、絶対おすすめです!

また、ゆっくりと訪れたいです。コロナが収束後、生き残っていたら。

よし、絶対生き残るぞ!(殺しても死なない(笑))