熊本地震

大きな地震があり心を痛めております。

被災された方々におかれましては、一日も早く普通の日常に戻れますよう心より祈るばかりです。

ありきたりなことしか言えず、自分では何もできない歯がゆさを感じています。

 

今回の地震は、一度目の大きな地震で傷ついた建物に、さらなる大きな地震が追い打ちをかけて、多数の大きな被害が発生したものと感じております。

九州には大きな地震は来ないと耳にすることが多かったのは事実で、
「基準法さえ守っていれば大丈夫」という甘い考えが少しはありました。
(実際は諸先輩より基準法より1.5倍は強く計算するよう指導されています。)
阪神淡路大震災以降に建てられた住宅は大地震でも逃げられる時間を稼ぐことができるよう一度では壊れないような強さです。
二度三度の大きな地震に対しては、耐えられるものであるかどうかは約束できないのが実情です。

さらに心配なのは昭和56年以前の建物です。(基準法の改正前に建てられたものです)

そうゆう古い建物にはお年寄りが暮らしていることも多く、素早く逃げ出すことも出来ません。

 

阪神淡路大震災の教訓として、シロアリの被害のある建物が倒壊しているという報告もあります。

 

みなさん、自宅を一度表面から見て回るだけでもいいので関心を持たれてください。

自分でできる耐震診断
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/seismic/kodate/wooden_wagaya.html

 

 

 

最低でも命を守らなければと、設計士の責任を深く感じています。