設計士あるある
設計のはじめは敷地を見ることです。
最近はインターネットで現地をヴュー!できます。
が、やっぱり見ないと実感できない馬鹿な私は現地に行ってみたいのです。
現地に着くと、できるだけ愛想をよくします。
周囲の住人からは、不審者に見られがちだからというのもありますが、
もしかしたら、ここに長く居住することになる施主のためにも悪い印象を残さないようにしなければなりません。
なおかつ、個人情報にも留意してあまり語らず、只々にこにこ「寒いですね~」なんて風にします。
夏になると、やぶの中にも突き進んでいきます。
おなかを空かせた蚊達が、久々に来た大物の獲物、そう私をめがけて集まってきます。
追い払うように腕をふりまわしたりしながら進んでいきます。
が、寸法を測ったり、写真を撮ったりする瞬間無防備になり、蚊達の攻撃に屈服することとなるのです。
あるときは、5m以上ある崖のような場所の高さを測るよう指示がありました。一人長崎の住宅街で。
考えた私は、糸の先に下げ振りという重りをつけ、角材の先からそーーっとその糸をたらし測量しました。
これなら一人で高さも奥行きも測れます!が、まるで魚釣りです。
そのときは一生懸命で何も考えていませんでしたが、通行している方々からどんな風に見えていたのでしょう。
設計士の日々はそんな風にジミーーな作業の毎日です。(他の設計士に叱られそうですが)
「現地の調査に行くと大抵不審者みたいな目で見られるんだよ~」
という話を知人としていたら、
「作業中って書いた服を着たら?」というご意見をいただきました。
なるほど!近いうちに<ただいま作業中>の服を着た私が出没するかもしれません。
(作業中じゃなくても着てるかもw)