豊かさとは2
小堀哲夫氏の講演を聞いてきました。
現在注目株の若手建築家です。
代表的な建物にROKI Global Innovation Centerがあります。
空調や光を最先端のプログラムを用いて取り入れ方ている方で、
レンゾピアノを彷彿させる建物だな~と感じていましたが、
そこには大切な思いが込められてのことでした。
「建築と環境と人間」と題してのお話でした。
建物と人間の間に環境があり、これが大切だと。
環境は、目に見えないものです。虚です。
光や影、風やにおいなど。
空気感、それとも「間」とでもいうのでしょうか?
それを作るのが建築なのだと。
ものを作るより、環境をつくる。
そして、その環境に「人の幸せづくり」もかかわってきます。
その空間を人がどう感じ、どう使用するか?
その会社、そのコミュニティ、その人のために、
どう行動することがいいことなのか、からの発想で環境をつくりあげています。
建物だけではなく、人を巻き込んでいく建築とでもいいましょうか。
開かれることが大切であれば、どんどん人が集まる空間をつくる。
そして、新しいつながりが生まれ、新しいことが始まる。
そんな建物には、とてもおおらかなものも感じました。
私は、そこに時間の考えもプラスしたい感じています。
今までの歴史、これからの人の成長、季節の移り変わり、一日の移ろい、
そして、人の移動もです。
大きなことを言っているようですが、
根底にあるものは住宅にも共通すると考えています。
お金をかけて作るだけではなく、豊かな住宅を作りたいですね。